犬に与えてはいけない食べ物③ー牛乳編ー

犬に与えてはいけない食べ物で玉ねぎ・ぶどう・チョコレートは有名なので愛犬家の皆様はご存知の方も多いですね。

今回は「知らなかった！」という飼い主様のご意見を頂いた「牛乳」をピックアップ！

「牛乳」は栄養バランスが良い飲み物の代表ですね。

３大栄養素のタンパク質・炭水化物・脂質に加え、カルシウム・ミネラル・ビタミンB群も豊富に含まれています。

人間にとっては準完全栄養食品と呼ばれている程の牛乳。

ところが、犬にとっては・・・？

犬に牛乳を与えない方が良い理由

犬に牛乳を与えない方が良い理由は・・・・・

牛乳には「乳糖（ラクトース）」が含まれているのですが、

犬はこの乳糖を分解するための「ラクターゼ」という消化酵素が非常に少ないのです！

そのため体内で乳糖を分解することが難しく、下痢や嘔吐を引き起こしてしまいます。

下痢になってしまうと脱水症状になったり、体力を奪われてしまいます。

また、カルシウムやミネラル成分が豊富であるので、

尿結石などを引き起こしやすくなるともいわれています。

少量の摂取で命の危険にさらされるような危険な食べ物ではないのですが、

頻繁に与えるのはあまり推奨されません。

どの位飲むと症状が出る？

人と犬を比較することは難しいのですが、

体重１kgに対して５〜６mlの摂取で症状が出やすくなります。

体重３kgの小型犬でしたら15ml（大さじ１杯）分の摂取で下痢を引き起こす可能性が高まります。

摂取する量が多いほど下痢などの症状も強くなります。

ただ、体質や個体差もありますので、もっと少ない量でも症状を引き起こす場合もあります。

症状が出てしまったら？

下痢だけでなく嘔吐を繰り返したり、ぐったりしている場合にはかかりつけの動物病院を受診しましょう。

薄めてあげようと水を飲ませても、摂取された乳糖の量が減る訳ではありませんし、かえって下痢が悪化することもあります。

まれに牛乳に含まれるアルファカゼインというタンパク質にアレルギーを持っている場合もあります。

下痢だけでなく、体を痒がったり、発疹がみられた場合も受診しましょう。

牛乳から作っているヨーグルトは大丈夫？

ヨーグルトは牛乳から作られているのですが、発酵過程で下痢の原因となる乳糖が分解されているので犬に与えても大丈夫！

さらにヨーグルトの良い点は乳酸菌の働きによる整腸作用や免疫力増進作用が！

便秘がちの時にピッタリですね。

ほかにも、ヨーグルトにはタンパク質、ビタミンA、B、D、カルシウム等が含まれているので栄養面でもGOOD！

ただし！

犬に与えて良いのは加糖されていない「プレーンヨーグルト」です！

そして、体に良いからと与えすぎも良くありません。

体重３kg程の小型犬でしたら５ml（小さじ１杯分）程度が目安になります。

愛犬の体格や運動量によって調整してあげましょう。

牛乳の代用品はあるの？

代表的なものとして「ヤギミルク」が挙げられます。

「牛乳」は牛の母乳。「ヤギミルク」は山羊の母乳です。

ヤギミルクをおすすめする理由として、乳糖（ラクトース）が少なく、犬の母乳に近い成分が含まれているからなんです。

消化吸収面だけでなく、栄養面でも牛乳より優れているのがヤギミルク。

病気などで体力が落ちている時や、シニア犬にもおすすめです。

また、犬用ヤギミルクの良い点は液体だけでなく粉末状でも販売されているので与えやすいところ。

水で溶いて液体としても、粉末をフードのトッピングにもできるのが嬉しいですね。

牛乳よりも香りが強いので、食欲の落ちているワンちゃんも食いつきが良くなる場合もあります。

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