犬はぶどうが食べられない！？

実りの秋といば・・・・「ぶどう」！！

甘くて美味しい果物ですね。

ただ、

愛犬家の皆様はご存知の方も多いかと思いますが、

「ぶどう」は犬にとって危険な食べ物なのです。

ぶどうを乾燥させた「レーズン」や「ジャム」、「ジュース」も注意が必要です。

また、パンやシリアルにもレーズンを使用されていることがあり、生のぶどう以外も気をつけましょう。

なぜ犬にぶどうを食べさせてはいけないのか？

犬はブドウを食べると、急性腎障害を起こします。
これをブドウ中毒といいます。

実は、その作用についてはまだ詳しく分かっていません。
原因となるぶどうの成分は、タンニン、ポリフェノール、フラボノイド、オクラトキシンなどではないかと考えられています。

殺虫剤、農薬、ビタミンＤ類似物質、カビなどが疑われていて、実より皮の部分の方が危険性が高いと言われています。

2001年、アメリカのGwalney-Brantらの症例報告を皮切りに、世界各地から症例報告が続いたとのこと。

日本でも2010年に報告例があります。

どれくらいぶどうを食べると中毒を起こすのか

では、どのくらいのぶどうやレーズンなどを摂取したらぶどう中毒になるのか？

研究者らの報告によると、ぶどうで3〜32g/kg、レーズンで11〜30g/kgと言われております。

＜ぶどう・レーズンの１粒あたりの重さ＞

ちなみに、ぶどう・レーズンの１粒あたりのおおよその重さは、

• デラウェア：約1～2g
• 巨峰：約10～20g
• マスカット：約10～15g
• レーズン：約0.5g
•  

そのため、体重3kgの小型犬の場合、巨峰やマスカットなら1粒、レーズンなら17粒くらいで中毒症状が起こる可能性があるのです。

ただ、ぶどう中毒の症状や程度は、個体差が非常に大きい上に、食べても症状がでないケースから死亡するケースもあることから仮に1粒でも危険だと認識している方が良いと思います。

ぶどう中毒の症状は？

食べた量にもよりますが、摂取してから４時間〜６時間程で

・嘔吐

・下痢

・食欲不振

・ぐったりしている

などの症状が多くみられます。

重度の場合は急性腎不全になり、進行すると尿毒症となり、重度の腎障害では死亡します。

もしぶどう中毒の症状がみられる場合は動物病院を受診しましょう。

摂取してから数時間後に症状がでるケースが多く、夜間の場合も多くあります。

そのため、日頃から夜間救急の動物病院を調べておくと良いですね！

愛犬家としての対策はある？

今が旬の「ぶどう」。

家にある機会も多いかと思います。

まずはテーブルに出したままなどにはせず、愛犬の手足の届かないところで保管するなどの工夫が必要ですね。

甘い香りが残る皮も蓋付きのゴミ箱に捨てるなどの注意が必要です。

そんな食欲の秋、

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